「疑い」

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開いた扉から、どやどやと出てきたのは3年生だった。 口々にワイワイ騒ぐ3年生の中で、大きな声が響く。 「あっ!あの二人だ!人気投票ナンバーワンを争う、姫二人だぜ!」 「うえ━い!」 「うえ━い!」 「姫二人だ!」 「おいおい!美人二人が何の相談だあ?」 渡り廊下の二人の前を通りながら、また男子の声。 「間近で見るとますますかわいい!」 「AKBならセンターじゃね?」 「二人でコラボでデビューの相談かなあ?」 「いいねえ!」 ユリ先輩がミズキの腕をつかみ、渡り廊下から中庭に走る。
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