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出産翌日からは『闘い』の日々が待っていました。
まず帝王切開の傷がとてつもなく痛い!
子どもを産んだあと、大きくなっていた子宮がどんどんと妊娠前の大きさに戻ろうとします。
それはとても大切なことなのですが、その子宮に傷がある私にとってはツライものでした。
そしてご飯は流動食から始まります。ポカリとかドロドロのおかゆとか、牛乳寒とか…。決しておいしくなかったですね…。
また私が出産した病院は個室で、母子同室なのですが、普通分娩の人は初産で5泊の入院のうち出産初日、帝王切開の人は7泊入院のうち最初の3日は赤ちゃんとは同室にして貰えず、身体を休める期間になっています。
その例に倣って私も最初の3日は詩織が1度病室に来てくれた時以外は会えず、痛むお腹をかばいながら新生児室に会いに行くという日々を送っていました。
しかし新生児室に行っても寝てばかりだし、ガラス越しなのでなんとも淋しかったのを覚えています。
その後母子同室になってからはさらなる『闘い』の始まりでした。口唇口蓋裂のためおっぱいは直接吸えないし、吸う力も弱いので哺乳瓶でもなかなか飲むことが出来ません。
詩織の場合口蓋の開きがあまりないのと、口唇口蓋裂用の乳首を異様に嫌がるため、一般的な乳首を使っていたので余計に大変でした。
30ml飲ませるのに1時間半かかっていました。
また病室側が泣いたら飲ませるではなく、きっかり3時間ごとに飲ませるという方針をとっていたため(時間も決まっていた。)夜中もほとんど寝ずに、しょっちゅう授乳をしていました。本当に辛かったです…。
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