#第六話#

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5月の初頭、いつものように授業が終わり、帰宅準備をしていた一樹に、椿が近寄る 「一樹、ちょっと良い?」 「何だ?」 ポケットから携帯電話を取り出した椿は、単刀直入に一言だけ言った 「メルアド、交換しない?」 「………は?」 櫛灘高校では、生徒の携帯電話の所持に関しては比較的に許可している しかし、授業中やHRといった教諭が居る場合は、事前にマナーモードにするのが規則である ちなみに反した場合、携帯電話は放課後まで返却されない上に、昼休みの食堂を利用禁止にされてしまう 「──‥何で俺のメルアドを?」 「知っといて損は無いし、取り敢えず登録しようと思ってね」 「損得の有無かよ…」 メルアドの交換ぐらいなら、と二つ返事で椿とメルアドの交換を行った 「教えてくれてアリガト」 「どーいたしまして」 .
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