壱 -現代に始まる-

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《太一》「まるで母親みたいに怒りやがって💧」 だが、法正の言っていることは正しかった、この学園にいる生徒は全員 三国時代の武将の魂を継いでいる、なぜそうなったかは謎だが、全員気付いていることがあった それは、武将の運命さえも受け継いでいることだ その運命を覆すために創られたのがこの学園である 《翔》「まぁまぁ💧法正もそんなに言わなくても」 《法正》「簡雍は黙ってて」 割って入った簡雍を、法正は一蹴した 《太一》「劉備か・・・・・・三国志に興味ないし、今だって充分まとまってるし」 《法正》「運命に完璧に逆らうことは不可能よ、今は大人しくても必ずみんな隙を見て動き出す、曹操が良い例ね」 《太一》「つか、五木は最近学校休んでるし」 《法正》「動こうとしてるのよ、関東はすでに曹操の手中にあるのだから」 曹操は自分のチームメイトを各方面に向かわせ、楯突いた高校を一つ一つ潰していた 太一もそのことは知っていた しかし、曹操のことを良く知る太一にとって、あまり信じたくないことだった 《法正》「いついかなる時に襲われるか分からないのよ、1800年前と違って劉備玄徳を支えた五虎大将もいないのに・・・・・・」 法正が不安そうに俯くと、太一は法正の肩に手を置いて言った
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