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《愛理》「弱者が兵を率いるなぁッ!!」
鋭い蹴りが太一の頭を掠めた、立ち上がった太一の鼻からは僅かだが血が流れていた
当たったからではなく、蹴りの瞬間関羽の上げた足の奥に白いなにかが見えたからである
《愛理》「お前のような奴がいるから、誰かが苦しむんだ!」
《太一》「んなこと言ってもな💧」
関羽は蹴り上げた足を下ろした
《愛理》「この学園の存在理由を知った時、ここでなら私の夢が叶うと思っていた・・・・・・だが、お前みたいな奴が上にいても、何も変わらない」
《太一》「夢・・・・・・お前の夢がなんなのか知らないけど、力任せにやっても意味はない」
《愛理》「そうしないと争いはなくならない、このまま荒れていくなら、私は鬼でもなんでもなる覚悟だ」
《太一》「そっか・・・・・・」
太一は軽く息を吐くと、右足を軽く踏み込んだ
その瞬間だった、関羽の腹部に手が当たった、隙を見せたわけではない、それなのに太一は関羽の間合いに気配なく侵入した
《愛理》「なっ!」
気が付けば、関羽は地面に倒れていた
《愛理》「内孔が効かない・・・・・・この威力は・・・・・・」
目の前に広がる青空、関羽は小さくそう呟いた
《太一》「悪ぃ💧あんま手加減出来なかった」
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