壱 -現代に始まる-

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・・・・・・・・・・・・ 【聖ヒノミヤ学園高等部】 【二階 2年3組】 《太一》「朝から面倒なことに巻き込まれた・・・・・・」 席に着いた太一は、机に身体を伏せていた 深いため息を吐きながら愚痴を溢していると、さっき太一の前に現れた女子生徒が近付いてきた 《法正》「太一💧あなたリーダーの自覚ないの?」 《太一》「法正・・・・・・」 顔を上げた太一の目に写ったのは、ショートカットの女子生徒だった 名前は 『法正 孝直』 太一の幼馴染みだが、なぜか本名を一度も教えてはいない、少し変わってるが頼りにはなると太一は思っている 《太一》「リーダーって、勝手に決めただけだろ?んな面倒なことやらねぇよ、法正やっといて・・・・・・」 ピキッ! 何かが切れた音が聞こえた瞬間、法正は両手で太一の頬を引っ張った 《法正》「あなたは自分が何者なのか自覚し・な・さ・い!」 《太一》「ふなほとひっへも💧(んなこと言っても)」 《法正》「劉備玄徳、劉備玄徳でしょ!あなたがまとめないとみんなが困るのよ」 あまりの太一の情けなさに、法正はため息を吐いて両手を離した 《法正》「瑞希だけだと大変なのは分かってるでしょ、曹操、孫策、董卓はきちんとクラスをまとめてるのよ」
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