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昼頃病院の事務の人が一人の若い青年を救急外来に連れてきた。
青年は真新しい白衣に身を包みやや緊張した表情しており、まだ顔にはあどけなさが残っていた。
青年「○○○○です。医学部一年生です。お手伝いさせてください。」
彼は大学の春休み中であり実家に帰省していた。震災で実家は無事であったが
「この大震災で自分が何かできないか?」
と考え沿岸部付近の病院に自ら訪れ、ボランティアを志願していた。
医学部一年生はほとんど医学についての授業はなく、解剖や病気、病態についての知識はほとんどなかった。だが、その人助けをする気持ちだけは誰にでも負けなかった。
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