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時に遠く離れた病院へと搬送せざるを得ないこともあった。
患者の家は津波で流され、患者は避難所に移動している。
そこで病気になり離れたこの病院へと搬送になり、またさらに遠くの総合病院へと搬送となる。
地元からどんどん遠くに離れていく。
「あまり地元を離れたくない…ここじゃ治療出来ないのですか?」
患者の声が耳に残る…
都市部もあまり余裕がない。出来るだけこの前線の病院で食い止め、どうしても必要な人のみ都市部の病院に搬送するように努力した。
夜間になり病院を訪れる患者の数は少なくはなった。
だが、30分…1時間と間を開けてポツポツ患者が訪れるためまとまって長い睡眠時間を確保するのは困難だった。
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