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「俺カムズアゲイン」
人は突き進む。
特に若い頃は。
知識や技術などはどうでもいい。
己の持ちうるものを両手一杯に積載し、一直線に邁進する。
その推進力は、多少の傷など感じない。
流した血も、見向きもせずに突っ走る。
そしていつか止まる。
ガス欠だったり、壁がそそり立ったり。
理由は人様々。
これがつらい。
今まではうまくいっていた。
この方法がある日突然通じなくなる。
何となく理解していた己の欠点が急に表立ち、何もできなくなる。
何も考えずとも進めることができていた歩みが、足踏みしかできなくなる。
さあて、どうすんだろうな。
どうしてやろうかな。
壁を乗り越えるのかな。
それともこの場所で考えを深化させるのかな。
回り道を探してみるのかな。
確かな事は過去だけだ。
己の足跡のみが真実だ。
困ったときこそ気を楽に。
きっとわかる。そんな時。
結局自分はどうやったって、自分を裏切れやしないのだから。
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