第一話【君もその一員】

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天使の輪が掛かったかの様な美しい黒髪、長い睫毛、ぱっちりとした目、艶のある唇、白い柔肌、自分より少し低い背丈、控え目な胸、全体的にスレンダー。オマケに声はアニメの声優の様な萌え声。 こんな可愛い子が教室にいたら、絶対目立つのに。洋八は自己紹介をした時の教室の記憶を呼び起こすが、目の前にいる美少女はその中にいない。もしかしたら能力とやらで姿を消していたのだろうか? 悶々と考えるが、答えは見つからないので取り敢えず相手になることを了承した。 「ありがとう…。洋八くんってかっこいいし優しいんだねっ…」 キュ、と左手首を掴まれた。一瞬、体が硬直した。 行こ?と微笑まれて、洋八は眩しいスマイルで答える。そのまま手を引かれ、他の皆から離れた所へ向かった。 (…いきなり、こんなオイシイことってアリなん…!?まぁ…ええか、うん、やましい心はないし、うん) 心の何処かで不安が過ぎったが、楽観主義な洋八はラッキーなことだと考えて不安を取り払った。 …どうか洋八を見捨てないでね。決してやましい心なんてないんだから!! ────
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