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「ドッキリの首謀者、雲ノ葉湊参上!!洋八くんあんな登場したから馬鹿かと思ってたけど、意外と鋭いんだね」
猫耳をピョコピョコさせて楽しそうにネタバラしをした。ほとんどバレていたが。
「馬鹿ちゃう、アホや!!」
「…やっぱりただのアホ?」
「湊ぉ…重い…」
湊が立っているのは、静流の背中の上。湊は「重くないわ!」と静流の後頭部を殴って地面に降りた。洋八は気の毒そうにそっと合掌した。静流は「いや死んでねーし!!」と透かさずツッコミを入れ元気に立ち上がった。しかし頭と背中が痛そうである。
「騙しきれなかったけど、驚かせてごめんね?ウチらなりの歓迎だよ!!」
「これから俺らの仲間入りだ!!よろしくな、洋八」
満面の笑みを浮かべる2人に、洋八も飛切りの眩しいスマイルで答えた。
すると、ちょいちょいと学ランの裾を引っ張られた。下を見ると、そこにいるのは勿論あの小さな女の子。
「私は桃菜野千心…。よろしくね?」
上目遣いで遠慮がちに言われ、それにも洋八は笑顔で答えた。少し頬を赤く染めて。
「あー、洋八くん、さっきの美少女と言い千心と言い、貧乳…じゃなくてロリな女の子が好きなの!?」
思いも寄らぬ湊の発言に、洋八は大いにうろたえる。千心まで顔が赤くなってしまった。
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