12人が本棚に入れています
本棚に追加
────
翌日。の、夕方。
パーカーとジャージというシンプルな格好に身を包み、ポケットに財布を入れて近所のスーパーへ繰り出した。
自動ドアが開き、導かれるように向かった先はお菓子コーナー。
小さな客が多い中に高校生の自分1人は物凄く浮く。本人はそんなこと気にしていないようだが。それどころかチビッコ達に話し掛けている。
「ねぇ、流行りのお菓子とかあんの?俺友達と分けて食べたいんよ」
「んーとねぇ、ウケを狙うならロシアンチョコレットだよぉ!!」
子供には好かれているようなので問題はないだろう。
洋八は勧められたお菓子を手に取った。
「ほう、5つのうち1つは激辛チョコレート、か。おもろいやん、おおきにな、少年!!」
洋八にお菓子を勧めた少年は手を振って母のもとへ走っていった。
最初のコメントを投稿しよう!