第二話【てるてるボーイ】

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──── 翌日。の、夕方。 パーカーとジャージというシンプルな格好に身を包み、ポケットに財布を入れて近所のスーパーへ繰り出した。 自動ドアが開き、導かれるように向かった先はお菓子コーナー。 小さな客が多い中に高校生の自分1人は物凄く浮く。本人はそんなこと気にしていないようだが。それどころかチビッコ達に話し掛けている。 「ねぇ、流行りのお菓子とかあんの?俺友達と分けて食べたいんよ」 「んーとねぇ、ウケを狙うならロシアンチョコレットだよぉ!!」 子供には好かれているようなので問題はないだろう。 洋八は勧められたお菓子を手に取った。 「ほう、5つのうち1つは激辛チョコレート、か。おもろいやん、おおきにな、少年!!」 洋八にお菓子を勧めた少年は手を振って母のもとへ走っていった。
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