第二話【てるてるボーイ】

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「…いい加減、バカにしてるかと思っちゃうんだけど」 「いやいやいやいや、ほんまごめん!!もうコントかギャグ並に恒例になってほんまごめん!!」 口ではふざけたことを言っているのに表情は必死に謝っていて、そのギャップについ吹き出し、千心は洋八の行いを許した。 「洋八くんも、旅行の買い物?」 「せやで?いっぱい買うで、千心さんも食べてな!!」 「えへ…ありがとう…。………修学旅行、晴れるといいね…?」 そう言って見上げる千心の瞳は、小さく揺れていた。 「…きっと、いや、絶対みんな、笑顔で過ごせる天気になる!!信じよ?」 どんな曇り空も散らしてしまいそうな、飛び切りのスマイルで答えた。 その笑顔に、千心も釣られ、笑顔を取り戻す。ありがとう、と言ってレジへと歩いていった。 「ん、笑顔が一番やな、人間は。さて、俺もそろそろ終わらせないとなー…」 ────
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