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部屋はそれなりに広く、シングルベッドが2つにテレビとドレッサーがある。トイレと風呂場は別々という嬉しい設備だ。
「フゥーッ!!フカフカしてそうなベッドだー!!」
修学旅行の夜はテンションが上がるもの。静流は荷物や靴を床に放り、シングルベッドへダイブする。反動で静流の軽い体が大きく跳ねた。
そのまま俯せで、枕に顎を乗せて足をバタバタさせる。落ち着けと脳天を殴りたい程に。
「うわぁめっちゃ楽しそうやんかぁ!!俺もぉ!!」
しかしお調子者洋八は咎めるはずもなく、便乗して隣のベッドにダイブした。
反動で小さく跳ねると、寝返りを打って天井を見上げた。
「明日から楽しみやなー…。歴史ってなんかロマン感じるやん?」
「えー?俺ランドとかランドとかランド行きたかったし!!」
静流は頬を膨らませながら洋八の意見に抗議する。しかし「そんなにランド言うな」と、これは流石に咎められた。
ふと腕時計を見ると、時刻は18時50分。19時からは大広間にて夕食の時間である。
「おー、もう行く時間か?」
「せやな、携帯と財布くらい持ってこか」
その2つだけをポケットに入れ、鞄は部屋の隅に適当に置き、大広間へ向かった。
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