始まり

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翌日 朝から気分は憂鬱だった またあいつがいる教室に行かなければならない あんなに空気が悪くなったクラスに でも入学早々休むわけにもいかない それにもうすぐ憂衣が迎えに来る時間だ はぁ・・・ 重い体をなんとか奮い起こして制服に着替える ピーンポーン 沙耶「はーい」 憂衣「おはよ!」 沙耶「おはよー」 憂衣「沙耶・・・凄い顔」 沙耶「だってさぁ」 憂衣「まぁ分かるよ。分かるけどね(笑)」 沙耶「・・・はぁ」 憂衣「ほら!電車遅れるよ!」 沙耶「うん・・・」 憂衣の言葉もあり頑張って学校に向かう 電車に乗っても私の憂鬱は変わることはなかった 憂衣「6時間の我慢だよ!ちゃんと私教室行くからさ」 沙耶「うん・・・。絶対来てね!!」 憂衣「はいはい」 そんな話をしているとあっという間で、もう教室に着いてしまった はぁ・・・ ため息をつきながら教室のドアを開ける 教室には早くも数人来ていた 私が席に着くと席の隣の子が話しかけてきた 「おはよう」 沙耶「おはよ。えっと・・・」 「あ、うち津田 愛美っていうの!よろしくね」 沙耶「私高橋 沙耶。よろしく」 愛美「このクラスってさ、なんか陰気臭いよね(笑)」 沙耶「わかる!!なんか湿っぽいし」 愛美「そうそう。高橋さんみたいな子がいてよかった!」 沙耶「私も津田さんみたいな子いてよかった!あ、沙耶で良いよ」 愛美「んじゃ沙耶って呼ぶね!うちも愛美で良いから」 このクラスで初めて友達ができて嬉しかった だって絶対友達できないと思っていたから なんとかやっていけるかなって思った矢先にあいつが教室に入ってきた そう。クラスの空気を乱すあいつが
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