血ぬられた非日常

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「さて、王女様にはこちらに来ていただいて奴隷として売らせてもらいましょう、王女となると変態どもに高く売れるしな」 パウロはサラの手を掴み連れていこうと出口へ向いた。 「グェッ」 パウロの口から苦痛の声が漏れた。 「戦いの最中に敵に背を向ける事は死を意味する」 パウロの首を黒騎はガッチリとロックしていて、素人判断でも危ないと分かるぐらいパウロの顔は青ざめていた。 もがこうとしてパウロはサラから手を放した。 ゴキンッ パウロの首から鈍く響く音が鳴った。 黒騎がパウロの首を絞めていた腕を左右に引き、首の骨をへし折ったのだ。
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