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早くこの場を離れたい
そんな思いが体を支配していく。
人と関わらないで済むならそうしたいのだから。
だがそんな私の願いも叶わずその人は話をふってくる。
「見慣れないけれど近くに住んでるの?」
私は首を横に振った。
「旅行?……にしては珍しいよね?普通こんな所地元の人間ぐらいしか来ないし。地元の人間でも来ないかな」
辺鄙な所だからと笑った。
私は何も言わずにその人を見返した。
私は初対面で話すのは得意じゃないが視線まで逸らすと無視してると思われる気がして相手を見る癖がついていた。
それでも大概の人は私に見切りをつける。
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