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でもその人は違った。
喋らない私にまだ話をふってきた。
普通なら気まずくて離れていく。離れて行かないのは身内ぐらいなものだった。
「どうしてこんな所に？」
興味本位らしかった。
私が答えずにいると気を悪くした様子もなく「まっ、いっか」と言った。
「この辺りに住んでるんじゃなかったら長くはいないの？」
私は首を傾げた。
一週間の滞在予定が長いのか短いのか考えているとその人も首を傾げた。
どうやら応えを待っているらしい。
「………長くはない…と思います。一週間だから」
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