其の壱

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「姫~~~!!  姫~~~~!!!  何処に居るんですか?  姫~~~~~!!!!!」 男が城内を大きな声を出しながら歩き回っていた。 一生懸命彼女に呼びかけてはいるが、 一向に返事は返って来ない。 「・・・はぁ・・・まったく、あの姫様には参るよ・・・  直ぐにどっかに行ってしまうんだから・・・  もう少し落ち着いて欲しいもんだよなぁ・・・  もういい歳なんだし・・・」
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