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キンコーン…
「つぐるっ!チャイム鳴ってる!早く行こ?」繋いだ手を離して言った。
「やだよっ!もっとキスしようよ!!」
だだこねるつぐる。
「ダメよ!私ったら成績下がってきちゃったんだもん!!」
つぐるのシャツを引っ張りながら言った。
「まあ俺は一位だから紅葉の大変さは分からないけどな。」
私を見て笑った。
「私はつぐるがうらやましい!」
上目遣いで睨むとつぐるは私を抱き上げた。
「紅葉姫がお困りだから俺助けてあげちゃう!」ニコッと爽やかな笑顔を向ける。
「いいっっ!下ろしてよ~っ!」暴れる私。そんな私を気にもしないで走り出した。
「暴れると落ちますよ、姫。首の後ろに手を回すと落ちにくくなるのに…。」ちらっと私を見る。
「わかったわよ…。」真っ赤な顔で手を回した。
相当面白いのか、つぐるは頑張って笑いをこらえてた。
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