14人が本棚に入れています
本棚に追加
「あんた・・・狂ってるな・・・」
正直な言葉が口から零れた。
「うん、狂ってるよ・・・」
キョウはいつもののんびりした声で答えた。
あっさりと認めたキョウに少なからず広樹は驚いた。
普通なら否定するよな・・・。
「僕、思うんだけどね・・・狂ってない人なんてこの世にいないよ」
「・・・!!」
キョウはのんびりと、淡々と言葉を発する。
いつものけだるそうな顔で・・・
「狂ってるって言われる人は、狂いが他の人より大きいだけ・・・。僕に言わせれば、普通の顔して過ごしてる奴の方がよっぽど狂ってるし・・・壊れてるね・・・」
キョウの言葉に同調するようにまた強い風が吹いて桜が散った。
最初のコメントを投稿しよう!