ぱらのいあ。

狂ｲｻﾞｸﾗ。

いつからだろう･･･

いつからか俺は狂ってきた･･･

俺は地元の議会議院として大きな権力を持つ父の長男として生まれた。

長男ということで弟妹よりも大きな期待を掛けられ、その期待に応えてきた。

特別手がかかるわけでもなく、成績も悪くない。

青春時代は部活に打ち込み、思春期には人並みの悪さもやって。

大学受験のために毎日のように予備校に通い、志望大学に合格。

大学時代は勉強よりも遊びに熱心で、就活の時期にやっと本腰をいれ、そこそこ有名な企業へ就職。

上司とも上手くやって、同僚と出世を争い、足を引っ張り合うわけでもない。
後輩のかわいらしい彼女もいる。

このままそれなりに出世して、彼女と結婚し、子供をもうけ、ゆくゆくは地元に戻り父の跡を継ぐ。

ありきたりな人生を歎くわけでもなく、ましてそれに抗おうとも思わない。

しかし･･･