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感情に突き動かされ、俺は行動を起こすまでになった。
真夜中、ダンボール箱の中からそれを取り出す。
部屋の電灯に照らされ、車輪が一瞬鮮やかに光る。
車椅子を購入したのだ。
一日の終わりに缶ビールを流し込む。
車椅子が酒の肴だ。
ビールは独特の苦みを口に広げ、喉を滑り落ちていく。
半ば呆けたように車椅子を眺めていると、心の渇きが潤っていく。
人目を気にせずにただ身を委ね、思いを馳せて・・・
俺の欲求を満たす大切な時間・・・
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