時の番人

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「あら、あんた達そんなに仲良しだったのね。予想外だけど上司として嬉しいわ」 部屋の隅で腕を組みながら、壁に寄り掛かっているイルミナが、含みを持たせた言葉で二人を茶化す。 いつの間にか現れた上司に驚いたが、直ぐに冷めた表情に変わるロッシ。 「なんだよイルミナ。何か用か?」 「呼び捨てすんなっての!…そうね。良いニュースと悪いニュースの二つがあるけど、どっちから聞きたい?」 イルミナの言葉に訝しげに眉を寄せたロッシだったが、すぐに答えを出した。 「後で暗い気分になるのは嫌だ。悪いニュースから聞こうか」 「わかったわ。お楽しみのところ申し訳ないけど、早速次の任務よ。直ぐに支度しなさい」 「げ…マジかよ…最悪」 ロッシは大きくため息をついた。 「…こんな気分じゃやる気も出ねー。良いニュースを聞かせてくれ」 「ええ、喜んで」 イルミナはニッコリほほ笑むと、こう言い放った。 「おめでとう。あんたの大好きな任務よ。さっさと支度しなさい」 「……」 ロッシはイルミナに聞こえないように小さく舌打ちをした。
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