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「ケッ!わかったよライム。“タイムイズオール”だっけか?俺も罰は受けたくねーからなぁ…とっとと終わらせるか」
そう言うと青年は怪物の手から鋏を抜き、その二枚の刃を大きく開いて、怪物の首に仕向けた。
離ればなれになった二つの刃の間には間もなく死を迎える者の黒い首。
一連の動作が一瞬の出来事。怪物は抵抗する間もなかった。
そして青年が一言。
「てめぇの神に祈りな」
ジョギンッという金属の擦れる音とともに、二つの刃は再び一つになった。
新たな黒血を、その身に浴びながら…
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