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「俺はとうとう凄いものを作ってしまった…」
佐藤猛は肩を震わせながら呟いた。
「何を作ったんだい?」
「細胞が…活動を停止するDNAだ」
「活動を停止する?なら肌は乾燥せず、禿にもならないって言うのかい?馬鹿もやすみやすみ言え」
呆れ顔を猛に見せつけるように滝元 蓮は言い放った。
猛はそんなことには目もくれずにずっと画面を見ている。
「このモニターが証拠さ」
そこには2つのモニターがあった人間の細胞を映し出したモニターだ。
左側のモニターには細胞が動いたり分裂したりをひたすら繰り返している。
右側のモニターは細胞が全く動かない。
「ビデオで停止ボタンおしたんじゃないのか?」
「お前な…」
「冗談だよ。それよりこれは世紀の大発明だぞ」
蓮の態度は一変し子供のようにはしゃぎ出した。
「それで、これはどうやって作ったんだ?」
「それが…わからないんだ…」
「わからない?なぜだ!?」
「いやっ…いつものように細胞について研究していたんだ。けど、ふっとあの瓶棚からとった液体を混ぜたらどうなるかやってみて…」
「瓶棚ってあれか」
蓮は振り替えるとそこには何千種類もの瓶が置かれている。
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