ひとつ

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それから数ヶ月たった頃。 彼と旅行に行くことになった。 楽しく遊んで、借りてあったコテージに戻って。 夕ごはんを作る事になったのだけれど。。 メニューがカレーだったから。 駿を。 思い出してた。 なーんにも出来なくて、 うろうろ邪魔ばっかりしてた、 駿。 その点、その人は片親で育ったせいもあって。 料理も得意で。 『ゆきはすわってて』 って。 キッチンから追いやられた。 料理の好きな私だけどなにもすることもなく。 テキパキ料理を作る彼を見ながら、空想の中で駿と作ったカレーの味を。 思い出してた。
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