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出てきたカレーはとてもおいしかったけれど。
駿を思い出して、涙目になるのを隠すために、
『辛い!』
なんて、はしゃぎながら食べた。
夕食も終わり、お風呂に入るとき、彼が声をかけてきた。
『ゆき長風呂なんだから、ゆったりバスタブにつかっておいでよ。』
と、あらかじめ買っておいてくれたであろう入浴剤を差し出してくれた。
正直、嬉しかった。
私の大好きな入浴剤で、
わざわざもってきてくれていたんだ。
って、ね。
自分が恥ずかしかった。
これからは、駿とくらべるのなんて、やめよう。
って。
そう、思ったんだ。確かに。
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