第一章

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ある河原で… 「えぃッ やぁッ えぃッ やぁッ」 木刀で素振りをくりかえす白龍 「脇があまい自分の腕の回しいい場所、回しにくい場所を体で理解しなさいッ」 「はいっ」 シュッ シュッ …いい感じですね 吸収がはやい …さすがは白龍 腕を組み鋭い目つきで白龍をみつめる 白龍もそんな誠策をみて真剣に稽古に取り組む 「 誠策ッ 白龍ッ 村が… 村が山賊に襲われてるよっ 」 陳騎か慌てて河原まで走ってきた 「なにッ 村には夫人がいるではないかッ 白龍、陳騎おまえたちはここで隠れて待っていなさいッ!」 「はィ 「嫌だッ! かあさんがいるんだ僕も助けにいくんだッ!」 拳を力強くにぎり誠策をみつめる 誠策は白龍の前に膝をつき 「お前はまだ未熟だ、村にいる山賊は無抵抗の村人も殺していくだろう そんな場所におまえをつれていけない わたしの信念を忘れたかッ おれはおまえ達を必ず守りぬくことだよ それともわたしの力を信頼していないのかな?」 誠策は優しく白龍にいった 「……誠策、 かあさんを助けて…」 白龍は涙をこらえながら弱々しく誠策にいった 「……いってくる」 誠策は全速力で村へとむかっていった
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