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タッ タッ タッ タッ
タッ タッ タッ タッ
はぁ
はぁ
はぁ
「かあさんッ 」
「おばさんッ」
2人は手を膝についていた
「白龍…
陳騎…
私はもうだめです…
自分のことは自分がよくわかっています…」
二人をみつめぐったりしている
「かあさん…
なにいってるの?」
「 誠策ッ おばさんのけがはなおるんだよね?」
陳騎は心配そうに誠策に声をかける
しかし誠策は無言で首を振る
「そ…そんな…」
「白龍…
陳騎…
…二人とも近くに…」
これが夫人との最後になるかもしれないと三人は感じとった
「はぁ
はぁ
…陳騎…この6年でわたしは…あなたのことをほんとの息子と思い…せっしてきました。
…あなたには…これからも白龍の兄として白龍を…支えてあげてくれませんか?」
「 ぐすっ おかあさん!
そんなのあたりまえだよ!ぼくは白龍の兄だ!
それはこれからもずっと変わらないよ!
もっといっぱい勉強してこの知略で白龍を支えていくよ!!」
「陳騎…ありがとう
わたしのもう一人の自慢の息子よ…」
陳騎はその場で泣きくずれ誠策は顔をあげずひたすら沈黙だった
白龍だけが涙を我慢し母をみつめる
「白龍ッ…
あなたは…あなたの信念にむかって強くいきなさい…
あなたは…一人じゃない…誠策に陳騎が…いる
二人の兄があなたのそばにいてくれる…
あなたの…あなた達の…成長する姿をこの目でみたかった
わたしの…わたし達の息子になってくれて…ありがとう…」
「かあさん… おれを産んでくれてありがとう…
おれは絶対に一番強い男になって人にやさしくできる男になる!!!
誠策との約束でもあるし
かあさんとも約束する!!!
親子の約束だ!
だからこれからもずっとおれのことを見守ってよ!」
「…白龍…
約束するわ…
これからはわたしたちが…ずっと…白龍を見守るわ…
ありがとう…
わたしたちの…希望の…子… 」
…………
「…かあさん
…かあさぁぁぁあん」
三人は日が暮れてもその場から動けなかった…
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