第一章

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タッ タッ タッ タッ タッ タッ タッ タッ はぁ はぁ はぁ 「かあさんッ 」 「おばさんッ」 2人は手を膝についていた 「白龍… 陳騎… 私はもうだめです… 自分のことは自分がよくわかっています…」 二人をみつめぐったりしている 「かあさん… なにいってるの?」 「 誠策ッ おばさんのけがはなおるんだよね?」 陳騎は心配そうに誠策に声をかける しかし誠策は無言で首を振る 「そ…そんな…」 「白龍… 陳騎… …二人とも近くに…」 これが夫人との最後になるかもしれないと三人は感じとった 「はぁ はぁ …陳騎…この6年でわたしは…あなたのことをほんとの息子と思い…せっしてきました。 …あなたには…これからも白龍の兄として白龍を…支えてあげてくれませんか?」 「 ぐすっ おかあさん! そんなのあたりまえだよ!ぼくは白龍の兄だ! それはこれからもずっと変わらないよ! もっといっぱい勉強してこの知略で白龍を支えていくよ!!」 「陳騎…ありがとう わたしのもう一人の自慢の息子よ…」 陳騎はその場で泣きくずれ誠策は顔をあげずひたすら沈黙だった 白龍だけが涙を我慢し母をみつめる 「白龍ッ… あなたは…あなたの信念にむかって強くいきなさい… あなたは…一人じゃない…誠策に陳騎が…いる 二人の兄があなたのそばにいてくれる… あなたの…あなた達の…成長する姿をこの目でみたかった わたしの…わたし達の息子になってくれて…ありがとう…」 「かあさん… おれを産んでくれてありがとう… おれは絶対に一番強い男になって人にやさしくできる男になる!!! 誠策との約束でもあるし かあさんとも約束する!!! 親子の約束だ! だからこれからもずっとおれのことを見守ってよ!」 「…白龍… 約束するわ… これからはわたしたちが…ずっと…白龍を見守るわ… ありがとう… わたしたちの…希望の…子… 」 ………… 「…かあさん …かあさぁぁぁあん」 三人は日が暮れてもその場から動けなかった…
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