第十章

6/8
前へ
/200ページ
次へ
その後、孔明達は無事江夏に到着した 「 孔明、無事であったか! して呉を動かせたのか?」 劉備は孔明が無事帰ってきたことに喜んだ 孔明は、呉で決まったことを詳しく説明した 「 そうであったか… すぐに軍を編成し、呉に向かおう。 孔明、ところでそちらの御仁は?」 劉備はホウ統を見ながら孔明に尋ねる 「 ホウ統と申します… 力になれるかわかりませんが、此度の戦にお力添えしに来ました。」 ホウ統は話し終わると劉備に礼をする 「 貴方が…  貴方が孔明に並ぶ鳳雛先生ですか!? 」 劉備が驚いた表情でホウ統を見つめると 「 それは世間が決めた話し… 私は孔明の足元にも及びませぬ。」 ホウ統が礼をすると 「 我が君… そのくらいで… すぐに軍議を開き、江夏、夏口の守備、戦に赴く軍の編成をしませんと… 」 「 そ ・ そうだな… すぐに軍議を開く! 直ちに諸将を集めよ!!」 劉備の声で兵達が一斉に将を集めに部屋を退出した しばらくすると、劉備軍の将が集まり軍議を始める 「 急な徴収で済まない。 呉が開戦を決意し、我々が初戦を引き受けることになった。 この初戦を勝利し、我々の力を呉に、曹軍に見せつけようぞ!! そのために、この江夏、夏口を守備する者、戦に赴く者の割り当てをいたす。 孔明!」 劉備は皆に説明すると編成のことを孔明にふった 「 この初戦が今後を左右します… 私がこの初戦を引き受けたのは、皆の力が曹軍よりも、呉軍よりも優れているからです。 この戦は今後の私達にとっても大事な戦… この戦を勝利で飾るかは皆の働きにかかっています。 まず、この江夏、夏口を守る将… 江夏には、関羽将軍、補佐に関平を 夏口には、張飛将軍、劉キ殿にお願いしたい… 残りの将は初戦に…」 孔明が話し終わると張飛以外の者は納得した
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

576人が本棚に入れています
本棚に追加