第十章

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「 軍師!! おれが守備とは納得いかねぇ!! おれらの力を見せつけるなら何故おれと関羽が守備にまわるんだ!? 」  張飛は納得いかないとばかりに孔明に詰め寄る 「 江夏、夏口はいまの我らの最後の砦… 曹軍が軍をさいてこの江夏、夏口に攻めてきたらどうします? ここを落とされないように優秀な将で守らねばなりません。」 孔明の話しに張飛は照れながら渋々納得した するとホウ統から提案がでる 「 すみません… 一つ提案があります。 どうでしょう、張飛将軍の代わりに誠策、陳騎の二方で守備をしてもらっては? 二人は知人なので、二人の才は私も知っています。 二人に守備を任せても安心かと思うのですが…。」 ホウ統が孔明に異議を唱えると、張飛がのってきた 「 誰だか知らねぇが、そいつの案に賛成だ!! 誠策ならどっちを守らせても安心だとおれも思うぞ!! 」 「 しかし、彼らは客将… もし、曹軍が襲ってきて、守りきれなければ…」 孔明はホウ統の案に渋っていた 「 もしよろしければ、陳騎と共に守らせてはいただけないでしょうか? 守りきる自信がございます。 できなかった場合、軍罰を受けても構いません。 」誠策が言うと、陳騎も頷く 誠策、陳騎は、ホウ統が言うからには何かあると踏んで守備をかってでた 「 そうですね… 確かに、張飛将軍の力は必要になる… 関羽将軍には、やはり守りについてもらいたい。 関羽将軍に江夏を、陳騎、劉キ殿と夏口を守ってもらいたい…  誠策殿には、遊撃隊として、どちらにも動けるようにしてもらいます。 次に、先陣を張飛、趙雲両将軍に任せます。 中軍を、我が君と残りの諸将軍を… 後陣を、客将ですが、ホウ統、白龍殿お願いします… 先陣に一万の兵を、後陣に五千、中軍に二万五千の兵を編成します。 先陣は急ぎ準備し、準備が出来たら直ぐに向かいましょう 私も先陣と共に向かいます。 我が君、これでよろしいでしょうか?」 孔明の問いに劉備は頷き、出陣の準備を指示する
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