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ここは荊州の田舎の小さな村
このあたりでは戦もなく平和な時間がすぎていた。
「誠策ぅ
おれと勝負だぁ 」
勇んでいう少年 白龍
名前の由来は白龍が生まれる直前 稲妻か横に走りそれが白い龍にみえたことからこの名にきている。
彼の夢は最強になること
「 フッ 白龍にはまだはやいですよ 」
落ち着いた口調て言う青年 誠策
「おれの剣は強くて速いんだぞ!
毎日ちゃんときたえてるんだッ」
木刀を構え勇んでこっちをみている
「しょうがないですね…
一本勝負ですよ」
やれやれといって穏やかな表情で木刀を構える
「よし! いくぞぉぉ」
白龍が上段に構え勢いよく走りだした。
数刻後
「いてててッ
なんで一本もとれないんだよッ 」
頭をなでながらくやしそうに嘆いていた
「それにはいろいろと理由がありますよ」
汚れひとつなく白龍をやさしく見つめる誠策
「…理由? 」
白龍は不思議そうな顔で誠策をみつめる
「 フッ 一つ目は
白龍、 あなたはなんで剣を振るうのですか?」
「一番強くなりたいッ!」
強い眼差しで誠策をみつめる
その瞳には迷いがなかった。
「フッ いい表情ですね
白龍はなんでそんなに強くなりたいんですか?」
誠策は優しい表情から真剣な眼差しになった
「 …なんで?
一番強くなればかっこいいから?」
なんでそんなこときくのといった表情で誠策をみつめる
「確かに強いほうがかっこいいかもしれません
でも強い人には必ずなにかをなし遂げたい信念があるんですよ」
「…信念?
誠策にもその信念ってあるの?」
白龍は目を輝かせばながら誠策をみつめる
「 フッ もちろん
わたしの信念は白龍達を必ず守りぬき道を間違えぬよう見守ることですよ」
「道をまちがえるって?」
「白龍が弱いものいじめやひとを馬鹿にしたり困った人達をみてみぬふりをしたり…
まぁ 自分がされて嫌なことを人にすることですよ」
誠策はできるだけ白龍が理解できるようやさしくこたえた
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