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桜が舞うこの季節。
私齋藤瑠華は高校生になった。
初めての道、はしゃぎながら歩いていた。
「転ぶなよ」
と後ろから声がした。
幼なじみの三浦晋だった。
「転ぶってなによ!私そんな子供じゃぁありません~!」
「ははっ(笑」
「バカにしよっ…『ドンッ!』」
「だっせぇー!ぶつかってやんの(笑」
「いったぁ~…」
私は晋の予想通り人に当たって転んでしまった。
ん?人に当たって??
あたりを見渡すと誰もいなかった。
でも遠くを走っている人はいた。
小さかったから同じ歳だろうと思いながらまた歩きはじめた。
「気をつけろよ」
と晋に頭をポンッと叩かれた。
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