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目を開けるとそこは雪景色でし……じゃない、知らない天井だ!
「うお、マジで卒業かっ!?」
思わず大声を出してしまい、二日酔いの頭に響く。
これは、いわゆる行きずりの女と……ってやつだろうか。
誰かに連れられてここにきたのはぼんやりと思い出せるが、その誰かが思い出せない。
「うぅん……」
隣からハスキーな色っぽい声が聞こえたので、そちらに目を向けて俺の卒業相手を見てみる。
その時、俺は声をあげて泣いた。
大好きなおばあちゃんが亡くなった時も、15年一緒に過ごした犬が死んだ時でも、歯を食いしばってグッと堪えた、
この俺がだ。
精神的なダメージと腰にくる“謎の鈍痛”による物理的なダメージには耐えることが出来なかったからだ。
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