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｢うん！ やっぱり美味しい！｣
お兄ちゃんのアップルパイはいつも通りの美味しさで、何度食べても飽きさせることはない｡
｢そうか、よかった｣
またお兄ちゃんは照れたような笑みを浮かべながら、ゆっくりと味わっていた。
……パイには､生地をただ練って４ミリぐらいの厚さにのばす｢練りパイ｣と､
さらに薄くのばした生地を折りながら重ねる｢折りパイ｣がある｡
お兄ちゃんの作り方は、｢練りパイ｣｡
失敗が少ないが、折りパイほどサクサク感は出せない……
というもののはずだけど､
お兄ちゃんのそれは信じられないくらいサクサクで、
砂糖漬けにすることでフレッシュなままのりんごと合わさって絶妙の歯ごたえを生み出している｡
それが美味しくて、
世界中の人に自慢したいくらいだ。
私のお兄ちゃんは、こんなにすごいアップルパイを作れるんだぞ､って｡
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