95人が本棚に入れています
本棚に追加
ドリー「…」
??「…」
今、ドリーは高速で様々な思考を繰り返していた。今の自分の様子を客観的に判断するならば、恐らくこのボールの持ち主であろう少年に訝しげな顔で見つめられている。そして自分は今、そのボールに手を伸ばして、いざ触れんという位置関係にある。そしてドリーの取った行動とは!
ドリー「…き」
少年「き?」
ドリー「綺麗に机整理してるのね」
少年「あぁうん。散らかってるよりはいいじゃん」
ドリー「そうね」
…会話が止まった
ドリー「えっと…」
少年「あぁそういう事か」
ドリー「何が?」
少年「君は俺のファンなんだね?」
ドリー「どうしてそうなるっ!」
何とも頭の中が春一色の少年である。とまぁ、今のやりとりで空気が和んだ所で改めて自己紹介を始める次第となった。どうやら少年の名は空気…ユウキと言うらしい
ユウキ「ドリーちゃんか~、トレーナーに成り立てなんだね?なら俺の方が先輩だ。よろしくね」
ドリー「えぇ」
ユウキ「うん。もっと話したい所だけど、父さんから言い付けられた仕事があるから、また今度ね」
ドリー「ええ。それじゃ」
ドリー「お世話になりましたサチコさん」
サチコ「えぇ。何時でもいらっしゃい」
サチコさん宅(オダマキ博士は無視します)から出たドリーは、まだ夕食までは時間があるのでブラブラと散歩をしていた。すると、
??「た、助けてくりぇええええええ!」
ドリー「…何事よ」
何かムカツク悲鳴が聞こえたので、そちらの方に急がずのんびりゆっくりと歩いて行くと、おっさんが萌えもんに襲われていた
ドリー「あら、可愛い娘じゃない」
おっさん「そ、それはいいから助けてくりぇええええええ!」
ジグザクマ「がおー。たーべちゃーうぞー」
ドリー「…何か、倒すのも気が引けるわね…けど、今の私じゃ技使えないし…どうしようかしら」
慌てず騒がず、思考を張り巡らしていると、おっさんの方から助け船が入った
おっさん「そのバックの中にボールが入ってるから!その中の1人を使ってくれ!」
ドリー「バック?これね…ボールは3つ…見た所、炎、水、草の3人みたいね…だったら」
3つの内1つのボールを手に取り、中に入っている萌えもんを、呼び出した
ドリー「行きなさい!」
最初のコメントを投稿しよう!