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抗う
選択…
その頃の自分に選択権など
あろうはずもなかった
いや…選択をせまられても
そんな一大事業を成し遂げるすべは持ち合わせてはいなかった
ただ選ぶだけなのに
自分がなかった
自分という意志がなかった
人に言われるがまま
親兄弟の思うまま
ただ食べ物の好き嫌いや
おもちゃが欲しい欲しくないくらいはあったけど
そんなものだろう
選ぶ権利…それは誰にでもあって
しかも
選ぶ能力があって初めて選択権は成立する
選べないのに
選択など出来ない
そんな繰り返しだ
毎日通う園で
私はよくいじめに会っていた
外での人生最初のいじめ…かな
しかも自分より背の低い子に
弱気がそうさせたのだろう
抗う(あらが)うすべがなかった
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