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―――紅い飛沫が目の前に散った それとほぼ同じくして額から肩にかけて一筋の痛みが走り己の感覚を鈍らせる なんだ…何が起こったんだ? 理解が出来ない衝撃に戸惑ったが、崩れ落ちる自分の身体を感じ…それは理解せざるを得なかった 『俺が負けた…半妖野郎なんかに…この俺が…』 四魂の欠片を奪おうとして 弟の仇討ちをしようとして ―――しかしその思いも届かずして討たれてしまった 崩れ落ちる身体から溢れ出す光は苦悩の灯哀しみの数 悔しくて悔しくて 悔しくて… 自分自身から放たれた光と風に反射し、揺れる銀の髪に紛れて獣を思わせる二つの耳がピクピクと動く 酷く目立った身なりは、まるで血を吸ったような赤い衣 そんな容姿をもつ、あどけなさが残った少年の目には自分と同じく大事な人を殺されたという怒りの形相があった 『こっこんな奴に…半妖なんかに///犬夜叉なんかに!!』 ――――意識がブツンと途切れその男は死んだ
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