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『止めろおおぉ///見たくない見たくない見たくない!!!満天にこれ以上…俺の弟に…』
しかし、願いも届かずその者が言う弟は何度も何度も目の前で、身体から血飛沫をあげ倒れるのだった
【―――その者に苦痛を…………飛天に永遠なる悪夢を…】
声は続けて言い放った
【満天の死は飛天の苦痛であり悪夢である…苦しむが良い。地獄の底で光すら届かぬ場所で。これが閻魔が降す刑よ…】
いつの間にか飛天には無数の枷が纏わり付き桎梏していた
しかし飛天は枷に気付くどころか、まるで抜け殻になったかようにピクリとも動かず、その場に蹲っていた
心が崩れさってしまったかのように、顔から光が消えていた
無数の枷から鎖が伸びズルズルと飛天の身体を闇の奥深くへと引きずり込んでいった
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