出迎え…そして出会い…

11/11

215人が本棚に入れています
本棚に追加
/249ページ
今ではすっかり落ち着いてきている 後は俺の気持ち次第だ 早く戻って高校生活を満喫したい 楓が言ったことで 少し前のことを思い出していた すると後ろでなにか気配を感じた。 振り返ると さっき助けた女の子がいた… それにびっくりしたのか 女の子は近くの電柱に隠れてしまった …びっくりしたのはこっちだよ まぁ…まる見えだけど なんだか不気味なので俺は声をかけてみた 「…なにやってんの?」 女の子は恥ずかしながら答えた 「き、気にしないで下さい!!」 「いや、普通気になるだろ…」 女の子は電柱から顔をだして 「あの、私今夜泊まる家がなくてよかったら一日だけでいいんで泊めてもらえないでしょうか?」 …こいつはあほか? ストーカーまがいな上に宿まで借りたいとは 図々しいにもほどがあるわ… 俺はうんざりしたように ため息をつき 「いや、普通に無理」 面倒臭そうに答えると 楓が頭をふったたいてきて 「なに言ってんの!!こんな、か弱い女の子の頼みも聞けないのか!?」 楓は俺には冷たい目で睨み 女の子には優しそうな目で微笑んで、一日泊まることを許可した そこの女の子も楓にお礼を言い 三人で歩いていると 程なくして我が家についた
/249ページ

最初のコメントを投稿しよう!

215人が本棚に入れています
本棚に追加