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後ろを振り返ると朝練に行ったはずの和田がいた
少し驚いた俺は
「あれ?お前朝練行ったんじゃねーの?」
と普通に質問したら和田は
「は?だりーよ」
と笑っていた
葵をちらっと見ると一人でクスクスと笑っていた
四人で話ながら歩いていると
同じ制服を着た奴らが多くなってきた
すると後ろから
俺は背中を叩かれた
「おっす!!相変わらず両手に花だこと。片方ぐらい俺に分けてくれよ」
チャラいやつが声をかけてきたと思ったら、文也だった
笑いながら話してた文也の顔が引き攣っている
原因は俺、
今の発言に般若のような顔で睨んでいるからだ
「ん!?なにか言ったかい?ぼうや」
「な、なんでもないっすよ!? 空耳じゃないっすか!? 俺、速く行かなきゃ!!」
と逃げて行った文也だったが
俺が逃がすはずがなく
途中で捕まえて
投げ飛ばした
投げられた文也を見て
周りは大喜び
べつに文也は嫌われてるわけじゃないが
みんなの
いじられ役で通っている
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