【異世界】

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バキバキバキバキバキ 未だに伸ばしている腕に着地し、そのまま木に飛び移り刺さっていた刀を抜き取った。 当たる寸前で横に避け、回避する。 さあ、これでどうだ。 ドォォォォォォン 枝や葉が多く、大熊は見えなくなってしまっている だが、今のは効いたはずだ。倒せていないとしても相当なダメージのはず。 顔面にモロくらったからな。 ッバキバキバキバキ 『・・・・・・!!』 グルアアアアアアアア! 奴は無傷だった。 とっさに背に生えている翼でガードしていた。 どんだけ固い翼なんだよ、ったく。 襲い掛かる為かキョロキョロと辺りを見渡し始めた。 いくら探しても見つかるはずねえさ。 もう、俺はそこにいない。 お前が木ぐらいで倒れるなんて思っちゃいねえよ。 こっちは馬鹿な野郎どもと喧嘩ばっかしてきたんだ。 最後まで気ぃ抜くかよ。 さあ、決着だ 俺は大熊に最も近い木の上から飛んだ。 まだ気づいていない。 俺はそのまま真上から刀を大熊の額に向かって刃先を向ける ゆっくりだ。 すごくスローモーションで景色が流れる。 そういえば聞いたことがある。人が死ぬ前っていうのは視界がスローになるんだっけ。 ん?・・・おいおい・・・・・・ それじゃあまるで・・・ 俺が死に近づいてるみたいじゃんか・・・よ。 『ッガハ!!』
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