【異世界】

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何がおきたんだ?体中が痛い。 視界が真っ赤だ 真っ赤? 頭に手を当てると手まで真っ赤になってしまった。 『・・・血だ』 前を見てみると十メートルぐらい先に大熊が吠えながら近づいてきていた。 あそこで避けられるなんてな・・・ツイてないわ。 多分アイツはわかってたんだろうな。攻撃がくることを。 なのに芝居しやがって。 まんまと引っかかっちまったじゃねえか。 さきほど、俺の攻撃が当たる寸前に大熊はそれを避けた。 そして腕をブン廻して腹に一発くらわしやがったんだ。 木にぶつかった衝撃で頭を打ったらしい。 クラクラする・・・。 どうしよう。体に力が入らねぇ・・・。 ついに目の前に大熊は立った。 ふん。仕方がないか。 命懸けの戦いなんてやったことがなかったんだ。上出来だよな。 狩りの先輩にはさすがに勝てないわ。 できれば、こんなことにはなってほしくなかった。 賭け事は嫌いなんだ。自信がないことって怖いだろ。 賭け事を快感にしてる連中の気がしれねーわ。 熊が攻撃体制に入った。 少しぐらい考える時間くれよな。これだから動物ってのは・・・。 っへへ・・・。 頼むぜ、俺の体。耐えてくれよ 『1:ザ・フレア』 ッドカァァァァァン 俺の意識はそこで途切れた───
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