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『魔力のコントロールができてないね』
『コントロール?』
『うん。普通の人は魔力の少な過ぎで不発が多いんだけど、レイン君の場合は大量に魔力を練り込み過ぎてるんだよ。今使ってる量なら上位の魔法が丁度いいくらいかな』
『へ、へぇ・・・』
意味は理解したけど、ただ俺が無駄なことをしてたってことじゃん。
でも、こんだけ打ち続けて気づかない俺ってアホか。
『んで、魔力ってどうやれば減らせるの・・・?』
普通に打ってただけの俺に強弱の付け方なんてわかるはずもない。
『もうっ説明はなし!修業は終わったんだから忘れよ』
いや、忘れちゃ駄目だろ。しかも何で怒るの?
と、疑問に思いつつ、これ以上は無駄だろうから諦めることにした。
『じゃあ、話しも終わったことじゃし、帰るとするかの』
『だね』
『ああ』
一ヶ月間長かった。
これでようやく、懐かし(一日しかいなかったが)の人里に戻れる。
猪や熊の肉ともおさらばだ。
ミレィの風に乗り、俺達は世話になった森に別れを告げ街へ戻って行った。
2時間もかかるなんて聞いてねーぞ!!
何で行きに起きなかったんだ!?俺・・・。
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