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街へ出た俺達は買い出しに来ていた。
ミレィが言うには教本てかは学園で貰えるらしいから、後は特殊な物とか私生活で使う物だけでいいらしい。
鞄はこっちに来る時に持ってきたやつでいい。
後は文房具とかだな。
特殊な物って何だろ?
『なあミレィ。さっきの特殊な物って何だよ?』
『あ、それはねー。武器とかペットのことだよ。原則として武器の持ち込みは自由。使用には教師の許可か現場にいることが必要だけどね』
『ペットは?』
『ペットは相棒として傍にいてくれるパートナーだよ。動物に魔力を与えることでできる魔獣。普通の動物よりか強いんだよ。
魔物とは違って人間に襲い掛からないから大丈夫』
『へえ、すごいな。っつか、それなら魔物とか任せればいいじゃん』
『それは無理なんだよー。強くなると言っても普通よりかはだからね。サポートはできても倒すのはねー』
『あ、そうなんだ』
簡単に言ってるけど、よく考えてみたら可哀相だよな。
自然体のままじゃなく、人間に無理やり体を変えられてるんだから。
俺だったら絶対に嫌だ。
自分から頼んだ訳でもないのに体をいじくられるなんてな。
『あ、それなら俺はギルカルスがいるからぃぃや』
『そういえば、そうだったね。レイン君は武器も持ってるし・・・今日、用意するのは文房具だけでいっか』
『そうだな』
なんだ。あんまり金は使わなくて済むんだ。
薄い財布を更に薄くて済むな。
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