66人が本棚に入れています
本棚に追加
『あそこの店に売ってあるから先に行っててね』
『ん、ミレィはどっか行くのか?』
『ちょっとねー。私も買いたい物があるんだぁ♪』
『ふーん。じゃあ後でここだな』
『うん』
商店街の中央に位置する噴水に来たところで、店を教えてもらい、一旦別れることになった。
別に時間はあるんだし一緒に行ってもいいんじゃないかと思ったけど、一人で回りたい気持ちもあったから何も言わなかった。
『さてと。さっさと終わらせるかな』
教えてもらった店に行こうと足を進める。
その店は回りと比べて小さいが、鉛筆や定規が屋根に刺さるなどして変な店だった。
中に入ると結構人数がいて賑わっていた。
棚に並べてある品を見て行き、ほしい物を探していく。
『お、これいいな』
目に入ったのは先の無いシャーペンだ。
何だろうと思って持ってみると握った瞬間にペン先が出現した。
壊れない為か、安全性の為かは知らないけど、気に入ったので買うことにした。
消しゴムやら、その他色々の物を選んでいき、レジに行くことにした。
『・・・・・・・・・・・・』
のだが、レジに行くための道が塞がれてしまっている。
塞ぐと言っても通ろうとしている通路が狭いだけで、人が一人いれば通れなくなってしまうだけ。
他の道を行けばいいんだが、それも気が引けてしまった。
なぜなら・・・・・・。
『んー!んー!』
一生懸命に背伸びをして高い部分にある何かを取ろうと頑張っている女の子がいるからだ。
最初のコメントを投稿しよう!