第二章 下校時刻

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「でもさ、そんなにボッコボコにするくらいだったのに、よく今は一人もやってこないね。」   ボコボコ言うな。 「あいつら、今度は長谷川に寄っていったよ。」   流石に連行とまでは言わないが、少し無理矢理どこかに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、その前によくよく考えれば、これって下手したら犯罪じゃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ええ?!誠。君、それでも男かい?」   はい、そうですが何か。 「フィアンセを見捨てるなんて最低だねっ。」   おいおいおい、俺とあいつはフィアンセでもなければまだ友達でもないような気もするぞ。 それに何の前触(まえぶ)れもなく、いきなり「最低」に位置付けられるとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・今日だけで俺の心身のみならず、プライドまでもがズタズタだ。 あ、でもプライドも心の一部か。
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