プロローグ~未知との接触~

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横断歩道を渡っているときのことだった。 反対側から渡ってくる老人の姿に、何かが重なっているように見えた。 「永井 誠」は、立ち止まってそれを凝視した。   何だろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 角のようなものが生えているように見える、不気味な緑色の仮面のようなものが顔が老人の顔に、そして緑色の姿態が全身に、体の内部から滲(にじ)み出るように重なっていた。 「おい、大丈夫か永井。」   赤川が顔を覗き込んでくる。
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