第二章 下校時刻

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そんなことを思っていると・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「おーい、転校生が来たって本当かい?」   と、溌剌(はつらつ)とした声が飛び込んできた。   あいつか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「まっこと!質問してるのに答えないとは、レディに失礼じゃないか。」   どこがレディなんだ。 レディってのは貴婦人の意味だぞ。 お淑(しと)やかな要素なんて一欠片もないだろ。 そんな風に俺に話しかけてきたのは、隣、二年三組にいる「柊(ひいらぎ) 優」という、疲れ知らずのお転婆(てんば)少女である。 こんな風に俺と親しく話しているのは、こいつが俺の幼馴染みだからだ。
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